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Channel: TOKAI RADIO FM92.9MHz/AM1332kHz
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調布で小型機の墜落事故 人口密集地の空港

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皆さま報道でご存知と思いますが、昨日午前11時ごろ東京の調布飛行場で離陸直後の小型機パイパーPA46が住宅に墜落・炎上し、乗っていた2人と、住宅にいた1人の合わせて3人が死亡、5人が負傷しました。私は調布飛行場には行ったことがありませんし、パイパーPA46の写真も手元にありません。
調布飛行場のそばには味の素スタジアムや中央道の調布インターがあり、学校やグランド、住宅が取り囲んでいます。調布飛行場は滑走路の長さが800mしかありません。新中央航空が伊豆諸島の離島を19人乗りのドルニエ228で結んでいます。
日本には都市部の人口密集地にある空港が少なくありません。代表的なのは大阪・伊丹空港で、騒音規制が厳しく、夜9時以降の離着陸が禁止されています。写真は伊丹空港RWY32-Lを離陸するANAのボーイング787-8です。山の中腹まで建物が建っています。

離着陸回数で伊丹を上回るのが福岡空港です。博多駅から地下鉄2駅という便利な立地です。空港東側の高台からRWY34を離陸したJALのボーイング777-200を撮りますと、ビルをバックに上昇する様子がお分かりいただけると思います。
福岡空港では1996年にガルーダ・インドネシア航空のDC-10型機が、離陸を断念したことでオーバーラン事故を起こし3人が死亡しました。事故機は空港南側の外周にある県道を越えて止まりましたが、巻き添えになった車などはありませんでした。

写真は県営名古屋空港のRWY16に向かうFDAフジドリームエアラインズのエンブラエル175ゴールドの9号機です。敷地のすぐそばにマンションなどが見えます。
名古屋空港では1994年に中華航空のエアバスA300-600Rが着陸に失敗、異常な機首上げ姿勢で失速し地上にたたきつけられる形で墜落炎上し、264人の死者を出しました。この事故では前へ進む速度を失ったことで、空港敷地内に墜落し、空港外への巻き添えはありませんでした。
調布の事故では小型機が墜落しても、このような惨事になりました。航空に携わる方々には一段と気を引き締めて、安全第一に徹していただきたいと思います。



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