今回、松岡ひとみサンがオススメするのは、
伏見ミリオン座で７月25日（土）からロードショーの「 人生スイッチ 」
アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、カンヌ国政映画祭コンペティション部門出品、スペインの名匠ペドロ・アルモドバルがプロデューサーを務めたブラックコメディ。
2014年映画大国アルゼンチン「アナと雪の女王」に軽く2倍以上の差を付けて国内年間ランキング第１位+歴代興行収入1位という記録樹立。史上最大のヒットとなった大傑作。
ささいなきっかけで人生が傾いてしまった主人公達。不運の連鎖で鮮やかに不幸のどん底に落ちていく人々の姿を、物語の６つのショートストーリーで描くオムニバス作品。
どれもこれも超ブラックユーモアで描かれていて腰が引けそうになる面白さ！
松岡ひとみのおすすめポイント！
その１ 「６つのショートストーリー！！」
人の不幸は蜜の味といいますが、このブラックユーモアはどこか癖になる面白さでした。
物語は６つ。
１：ファンションモデルの主人公が招待で飛行機に乗ったら、乗客全員にある共通点
があることに気づき・・・
２：郊外のレストランでウエイトレスをしている女性。親を死に追いやった男が店に現れた。
そのとき同僚が思いもよらない提案・・・
３：ほとんど車の通らない田舎の一本道。のろのろ運転の車に罵声を浴びせ追い越す
新車のいけすかない主人公。その後パンクをしてしまい助けを待つ間にさっきの
ポンコツ車のドライバーが追いついてきて・・・
４：いつどこに車を止めてもレッカー移動されてしまう男がとったとんでもない行動とは・・・
５：富豪の男が息子のひき逃げ事件を金でもみ消そうとして、ハイエナのように集る人々
に逆ギレする主人公・・・
そしてラストは、
６：結婚式に新郎の浮気相手が出席・・・さてどうする！！
その２ 「主人公全員逆ギレ！！」
人生において抑えきれない怒りの衝動があっても、たいていは抑制をするもの。しかし映画は映画。だったらその抑制というストッパーを外してしまえ！とこの映画は「怒りの解放」をテーマに６つのエピソードを織りなしています。
６つもの不幸の連鎖は普通ならドン引きするのですが、それを超えて爆笑。
どれもこれも現実にありそうだけど、ありえない展開。でも「映画だからこそ」のぶっ飛んだ物語を見ていると日頃の鬱憤やストレスが減ったような気もします。
きっと怒りの爆発を代弁してくれたからでしょう。
先読みのできない展開と圧巻のラストの衝撃に、世界中の映画通が舌を巻き、そして大爆笑した本作。誰も見たことがない驚愕必至の“６つのオチ”を、ぜひ劇場で確かめてみてください。