月曜日の日替わりナビは本です。
今日は、中川淳一郎さんが書いた『ネットのバカ』をご紹介しました。
ここのところ、大学生がテーマパークで迷惑行為をしたり、
飲食店で店員が悪ふざけをしたり・・・といった写真がインターネット上に公開されて、
大問題になるケースが相次いでいます。
そんな中、ネットニュース編集者である著者が、ネット社会の身も蓋もない現実を見つめ、
ネットとの正しい距離の取り方を示したのがこの本です。
例えば・・・
「ネットがあれば、私もお金持ちになれる!人気者になれる!と思うのは大間違い。
ネットはあくまでも、リアルの場で実績がある人をさらに強くするもの。
だから、一般人がネットでセルフブランディングして、
実世界でも人気者になろう!お金を稼ごう!などと頑張るよりも、
実生活で先に何らかの実績を残し、その実績をネットで露出したり、宣伝したりするほうが
明らかに効率がいい。」
「そのブログやツイッターを見ることは、あなたの時間の使い方として有意義なものなのか?
かつてのように、ネットに詳しいとか、ツイッターやフェイスブックを使いこなしていること
そのものが価値を持った時代であれば、インターネットとの接触時間が長いことが意味を持ったかもしれない。
でも、今は、子供でもバカでもネットをやる時代。もはやそうしたことに価値はない。
ヒマで特にやることもなければいくらでもやってもいいが、忙しかったり、勤務中だったり、
大事な人と一緒にいるというのに、スマホなどでネットばかり見たりするのはどうかと思う。」
などなど、納得する内容ばかり。
そのうえで、結論として
『まずは自分の能力を磨き、本当に信頼できる知り合いをたくさんつくれ。話はそこからだ。』
とまとめています。
著者自身もネットの世界に身を置いた人間であり、ネットの論理をよく理解しながらも、
最終的にはしごく全うなことを説いた内容は、非常に説得力があり、共感がもてます。
今の時代におけるネットとの付き合い方を考える上で、とても参考になる1冊です!
↧
夕焼けちゃんねる その880 『ネットのバカ』
↧