今日2月17日、中部国際空港セントレアは開港10周年を迎えました。開港日は晴れて風が強かったと記憶しています。各局の顔見知りのアナウンサーも見かけました。開港した2005年は愛知万博が行われ、今でも2005年の航空旅客が最多だという事実は空港ビジネスの難しさを感じさせます。今回はセントレアゆかりの機体、ボーイング787の写真をご覧いただきましょう。まず2012年2月に飛来したボーイング社の所有機です。JALのパイロット訓練のための来日で、この写真もタッチ&ゴー訓練の着陸シーンです。エンジンにGEのマークがありますが、JALが発注したB787はGEエンジンを積むため、同じタイプの機体を用意したのですね。
こちらは2013年11月に撮影したANAのボーイング787-8.。那覇空港に向かうためセントレアのスポットを離れたところを、後ろからややアップで狙いました。胴体最後部の形状やエンジンカバーのギザギザなどが良く分かります。ANAのセントレア⇔那覇路線は現在ボーイング767で1日3往復運航されていますが、3月29日から始まる夏ダイヤでは1往復をソラシドエアのボーイング737-800に置き換えることが決まっています。多客期には335席あるANAの787-8の出番があるかもしれません。
セントレアの滑走路RWY36に着陸したJALのボーイング787-8が高速脱出誘導をに向かうところです。2014年5月、空気が特別に澄んでいた日にCPL(円偏光)フィルターを装着して撮影しました。三重県のコンビナートの煙突や石油タンクもクッキリ見えます。このときはJALのB787-8はセントレア⇔成田の国内線に1日2往復していました。私も2度フライトし、ビジネスクラスとエコノミークラス、両方のシートを体験しました。2-4-2のエコノミー席は幅が広いのに、足元が窮屈で残念だったことを思い出します。新しい機体はスカイスイート仕様のビジネスクラスと、スカイワイダー仕様のエコノミークラスで納入されており、今後は徐々に改善されていくのでしょうね。現在JALの787はセントレア⇔バンコクに毎日1往復就航しています。
外国の航空会社で初めてボーイング787-8でセントレアに乗り入れたのは、タイ国際航空です。この機種で週5便セントレアに15:40着、折り返し16:55バンコクに向け出発します。この他、タイ国際航空は午前便に大型のボーイング777-300を毎日飛ばしています。夏ダイヤからは深夜00:30セントレア発として、タイからのツアー客の便宜を図ることが発表されています。この写真は今年の1月12日にスカイデッキから撮影したものです。
ボーイング787はセントレアから主翼や胴体などの大型部品を専用輸送機ドリームリフターで、アメリカのボーイング社の工場へ送り生産されています。35パーセント日本製とも言われており、セントレアは787に取って、ある意味里帰りでもあります。今後、さらにセントレアに787が増えることを期待しています。