元日のセントレアは強い西風が吹き、航空会社によっては横風の規制値を越えて、欠航や遅れが出ました。今回は元日の海外の航空会社のシーンをご覧いただきましょう。9時半前にフィンランド航空のエアバスA330-300が、定刻よりも少し早くヘルシンキから到着しました。エンジンの逆噴射を効かせて減速しています。機首が風上側を向くのを防ぐため、風下側にラダーペダルをしっかり踏んでいますので、垂直尾翼の後ろが手前に折れ曲がっています。スピードが遅くなると真っすぐに戻します。
9:50発のキャセイパシフィック航空ボーイング777-300が遅れること無く10:00に香港に向けて離陸しました。セントレアの3,500m滑走路の半分以下の滑走で完全に浮上しました。通常よりも手前の離陸ポジションだと思います。
10時30分を過ぎると、さらに風が強くなり波も高くなってきました。滑走路RWY36に向かうシンガポール航空のエアバスA330-300の向こう側に、護岸を越えた波しぶきが広い範囲で確認できます。今日7日も、午後からセントレアラインの連絡橋で40kmの速度規制が行われていますが、風向きが北西ですので、セントレア自体は離着陸に支障ありません。新千歳便は先方の天候が悪く、午後から軒並み欠航になっています。