成田空港のB滑走路RWY16Lの撮影ポイント「十余三 東雲の丘(とよみし ののめのおか)」では右方向から横風が吹いていました。このようなときは機首を右に向けて蟹の横ばいのような形で滑走路にアプローチします。その形を「クラブ」と言いますが、最後は滑走路に正対しなければなりません。そこで用いられる技法が「ウイングロー」で、風上の翼を下げて先に風上側のタイヤから接地する着陸方法です。写真のユナイテッド航空のボーイング737-800が右翼を下げて、高度約15mまで降下してきました。
こちらのデルタ航空ボーイング757-200は、右側のタイヤが滑走路から約2mまで迫っています。右側の主翼がやや下がっているのが、お分かりいただけるでしょうか?このまま右脚から接地し、すぐに左脚が接地しますとナイスランディング!となります。実はウイングローをの形をきちんと入れていたヒコーキはそれほど多くはありません。私が見た範囲では、アメリカのエアラインがウイングローを多用していました。