今週3月1日(土)東海ラジオ『一週間のごぶサタデー』で紹介するのは、こちらの本。精神科医で作家の 岡田尊司さんの『母という病』。
タイトルをみて『う~~ん いったいどういう病なのか???』と最初は想像がつかなかったのですが、母子関係についての心の病というのが、わかりやすいでしょうか。。。
母親との関係について悩んでいる人は多いそうで、それが、母親との関係にとどまらず、対人関係や恋愛、子育て、うつや依存症など、知らない間に人生に影響を及ぼすとのこと。
子どもは母親に愛されたいという本性を持って生まれてくるのですが、それがかなう人、かなわない人といます。それも母親自身が奔放でという場合もあれば、気づいていない中で、愛情が足りていない場合もあるのだそう。それは、またその母親自体も自分自身の親との関係が根底に影響しているとのこと。
正直、自分自身は、母は尊敬すべき存在なので、この本の中に出てくるような母親と子どもの特異な関係は、理解に苦しむ部分も多かったのですが、世の中の誰しも(自分も含め)多かれ少なかれ、母親という生き物にとらわれ、影響を受けているものなんだなと感じます。
子どもが危ない行動に走るなど、目に見えてわかる場合もあれば、逆に愛されたい母に心配をかけないように『良い子』を知らず知らずに演じてしまうこともあるのだそう。
私は、中学生のころ、あるグループから一時期 嫌がらせを受けたことがありました。もちろん先生には言えたのですが、私は両親には言えませんでした。なぜなら、いじめられているようなことを言ったら、親がかわいそうだと思ってしまったのです。これも、ある種 何か私の心の中で親との関係を物語るものかもしれません。
なので、人の数だけ、母子の関係があると思います。うまくいっている部分もそうでない部分もあるのでしょうね。成長過程で他の要因も加わり、良い方向に改善できればいいのですが、その糸口が見つけられず、というか、親との関係に悩んでいると自分自身に気づいていない場合もあるような気がします。
ただ、この本は、実際に母子関係で悩んでいた人にとっては、明日が見えるような感動的な本のようですし、本屋さんでは、今、こうした母子関係のコーナーは、人気のようです。
文中には、ジョン・レノンや岡本太郎、宮崎駿など、有名人で母親との関係に悩んだ人たちの話もかかれています。興味のある方は、ぜひお手にとって見てみてくださいね。
今週もこの本を3名の方にプレゼントします。
3月1日(土)ごぶサタデー 11時30分ごろ、お聞きくださいね。
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母という病
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