【谷繁選手兼任監督のコメント】
(野村克也さんのプロ野球記録・3017試合出場に並んだことについて)
今日の試合のことの方が自分としては大きいですね。
個人的に3017試合にたどり着いたのは光栄だと思います。
チームのために27年間、立場が違いながらその一心でやってきました。
正直、実感はありません。現役を辞める時、感じると思います。
今、何かあるかと言われても、今日負けたことの方が大きいです。
ただ、野村克也さんという素晴らしい成績を残した大先輩に
試合数だけでも並べて光栄です。
(自身もゲーム終盤に出場した今日のゲームに関しては)
桂に代打を出した時点で、行くぞと決めていました。
常に勝つつもりでやっています。
チームのために何がいいかを考えてやっています。
(先発・八木投手、決勝点を許した祖父江投手については)
(八木は)東京ヤクルトの打者を考えると、
ここぞとういうボールを逃さない打者が多いんで、
それをことごとく打たれていましたね。
(祖父江も)2イニング目、別にボールは甘くなったわけじゃないです。
いいボールを比屋根にしても川端にしても打たれました。
(プロ初HRを放った遠藤選手について)
まあ、これを自身にしてやってくれればいいと思います。
【戦評】
競り負けで谷繁"選手"の偉業祝えず。
首位と5ゲーム差で混セ離脱を何とか避けたいドラゴンズだったが、
打線が粘りに粘ってスワローズ投手陣に抵抗も、
投手陣がスワローズ打線に屈服。
谷繁元信"選手"の野村克也さんに並ぶ、プロ野球記録3017試合出場に
勝利で花を添えることはできなかった。
ドラゴンズ、この日は初回から打線が着実に加点。
遠藤・荒木の1・2番が連打で好機を演出すると、
この日3番に昇格した藤井が着実に犠飛を放った先制する。
3回には遠藤のプロ初HRが地元・東京で飛び出し、
5回にはまたしも遠藤が犠飛で得点。
ゲーム中盤までは何とか打線が粘って見せた。
一方の投手陣は先発・八木が初回に山田のソロHRで同点とされるも、
その後は何とか踏みとどまる。
しかし4回、再び1点のリードを投手・古野への押出し四球で失うと、
5回には川端のソロHRなどで三度、打線が粘って得たリードを不意にした。
終わってみれば6対5と1点差での敗戦。
先制、勝ち越し・2度としながら最後は好調スワローズに押し切られた。
ドラゴンズの借金は再び大台の10に逆戻り。
ゲーム終盤の守りから出場した谷繁元信"選手"はこれで日本歴代タイ記録の
3017試合出場を達成も、谷繁元信"監督"としては実に悔しい敗戦となった。