今回は先日、旭川空港で撮った着陸シーンと、離陸シーンをご覧いただきましょう。着陸シーンは滑走路西側の外周ポイントで撮影しました。羽田から到着するJALのボーイング767が着陸直前、近くの丘の緑と、遠くの十勝岳連峰の残雪、ILS・計器着陸装置のアンテナなどと、ほど良く絡んだところでシャッターを切りました。
JALのボーイング767-300ERの主脚に付いている、前のタイヤだけが左右揃って接地しています。機体の重さは、まだタイヤにほとんど伝わっておらず、白煙は上がっていません。この時点で後部胴体に「あれ?何か書いてある」と気づきました。
JALのボーイング767-300ER「JALカードSuica10周年」特別塗装機は、後ろのタイヤも接地し白煙が上がりました。滑走路手前の数字「2」の標識の位置から推定しますと、ヒコーキは上の写真から50mほど移動していると考えられます。着陸時のスピードは250kmほど出ていますので、その間1秒弱だと思います。レンズはどちらも170mmですので、撮影ポイントに、いかに速く接近してくるかお分かりいただけますでしょうか?この後、真横を狙いましたが、前方に1人の撮影者がいて被ってしまいました。
離陸シーンは旭川空港のターミナルビル南側の「グリーンポート」から撮影しました。午前中が順光になる撮影ポイントで、ANAのボーイング737-500が関空に向けて離陸するシーンを追ってみました。まず前輪が、わずかに浮き上がった瞬間です。
上の写真から連写を続け4カット後、ANAボーイング737-500関空行きは、主脚のタイヤが滑走路を離れました。航空用語で「エアボーン」と言います。後ろから追う、この角度で見ますとボーイング737-500の丸っこいフォルムが、後方の緑に映えると思います。
さらに連写を続け6カット後、ANAボーイング737-500は高度約10mに達しました。レンズは640mm相当で、目いっぱいアップにしています。離陸時のエンジンから出されるブラスト(排気)で後方の家や木々、道路や電柱などが原型をとどめないほど揺れています。この撮影ポイント「グリーンポート」は管制塔並みに、見晴らしが良いと思います。ちなみに旭川空港の管制塔のコールサインは「大雪(ダイセツ)タワー」が使われていました。「旭川タワー」は陸上自衛隊旭川駐屯地で使われているのですね。