【谷繁選手兼任監督のコメント】
やっと勝てました。(和田の2ランは)一振りで決めるところがさすがですね。
(小笠原の同点犠飛は)ああやって犠牲フライを打ちにいく技術。
やっぱり持っていますね。あの回は、荒木が先頭で出て盗塁を決めた。
あれが大きかった。
(中継ぎの田島・高橋が好投)何とか0点で戻ってくるという気持ちが出ていた。
(先発・小熊について)最初の1点は、味方のミスも絡んだし、
5回のホームランは、攻めた結果の一発。ただ、146キロを出すなど、
力を入れて、何とかしようという気持ちは感じられた。
スタメンに、森野・和田・平田がそろったのは初めてでしょ?
和田は42歳でしょ。オレからしたら若いよ(笑)
【戦評】
ベテランの活躍で連敗ストップ。球団創設・通算5000勝に王手。
中盤までに3点をリードされる苦しい展開だったが、
ベテランの活躍で追い上げ、追いつき、逆転勝ちを収めた。
先発・小熊は2回、自らの暴投で先制されると、
5回には糸井に特大の2ランホームランを打たれ、この回で降板。
嫌な流れになりかけたが、ここでベテランが存在感を示す。
5回、和田の2ランホームランで1点差に追い上げ、流れを徐々に引き戻す。
和田のホームランは、今日のチーム初安打でもあった。
その後、6回からリリーフした田島、8回に登板した高橋は、
いずれもランナーを出さない好投で、相手に流れを渡さない。
すると1点を追う8回、先頭の代打・荒木がヒットで出ると、すかさず盗塁。
1死3塁から代打・小笠原の犠牲フライで同点に追いつくと、
その後、2死1・3塁、打者・森野の場面で、捕手・伊藤がパスボール。
これが決勝点となり、最後は福谷が締め、4対3で逃げ切った。
決勝点こそ相手のバッテリーエラーだったが、
中盤から終盤にかけて、和田、荒木、小笠原、高橋聡文など、
経験豊富なベテランの活躍が、逆転勝利につながったともいえるだろう。
ドラゴンズは引き分けをはさんでの連敗を3でストップ。
リリーフの高橋聡文が今季3勝目。球団創設・通算5000勝に王手をかけた。
また、和田は通算2000安打達成まで、残り5本とした。
今週は千葉・仙台と遠征が続くドラゴンズ。
借金を1つ1つ減らし、上位チームとの差を詰めていきたいところである。