Quantcast
Channel: TOKAI RADIO FM92.9MHz/AM1332kHz
Viewing all articles
Browse latest Browse all 24230

ソーラー・インパルス2よりも翼幅の大きなヒコーキ

$
0
0

県営名古屋空港に昨夜遅く変わったヒコーキが降りてきてニュースになりました。太陽エネルギーだけで世界一周を目指す、スイスの1人乗りプロペラ機「ソーラー・インパルス2」が中国の南京からハワイに向かっていたところ、悪天候のため急遽、名古屋空港に着陸したものです。このヒコーキ全長は約22mですが、翼の幅が72mもあります。深夜の名古屋空港RWY16に着陸する際、翼をたくさんのLEDランプで輝かせながら、ゆっくりと降りてくる様子は、これまでに見たことの無い光景だったでしょうね。
一夜明けた今日は、県営名古屋空港の展望デッキにたくさんの見物客が詰め掛けたようです。東海テレビのニュースによりますと、展望デッキから北側を望むと、MRJの向こう側にソーラー・インパルス2の機体の一部が見えていましたが、機体の全貌はヘリからの空撮映像で伝えられています。1人乗りで重量2トン少々と言うのは小型機の範疇に入るのですが、ひとつだけ超大型機並みの数字があります。
それは先ほども書きましたが翼幅72mという点です。ボーイング747や777のどのタイプよりも、大きいのです。その数字を超えるのは、まず上の写真のアントノフ124。翼幅は73.3mあります。そして最大離陸重量は405トン!貨物を最大150トンも搭載することができます。これはセントレアで今年4月に撮影したヴォルガ・ドニエプル航空の機体です。

さらに翼幅が大きいのが、世界最大の旅客機エアバスA380です。実に79.8mと80mに迫ります。全長73mに対して、かなり幅が広い主翼ですが、総2階のキャビンを持つ胴体を考えますとバランスが取れているのでしょうね。写真は5年近く前、成田空港RWY16Rに着陸したシンガポール航空のA380です。成田空港の滑走路は2本とも幅が60mあるのですが、A380は幅45mの滑走路でも安全に離着陸する能力があるようです。
翼幅72mのソーラー・インパルス2は、昨夜遅く、県営名古屋空港の幅45mの滑走路に、きれいに着陸しました。ソーラー・インパルス2は4つの電気モーターが、それぞれプロペラを回す電動飛行機です。見た目は4発機で、外側のモーターの下に車輪がありますので、車輪の間にはかなりの幅があります。45mの滑走路をはみ出すことはないでしょうが、誘導路では苦労したかも知れませんね。この後、いつハワイへ向けて飛び立つのでしょうか?



Viewing all articles
Browse latest Browse all 24230

Trending Articles