昨日のブログではＭＲＪの実機の写真をご覧いただきましたが、5月24日に県営名古屋空港に出かけた目的は、ＭＲＪの量産工場の建設現場の状況を記録しておくことでした。立体駐車場のＡ棟5階から西側を見ますと、ご覧のように工場敷地の大半が見渡せます。きれいに整地され大型クレーンが3基、アームを高く伸ばしています。
立体駐車場から南西方向にレンズを向けますと、このような感じです。画面の中央やや左側に名駅地区の超高層ビル群が写っています。レンズを広角いっぱいの24ｍｍで撮っていますので、あまりにも小さいのですが、肉眼では、かなり大きく見えます。
今度は北西方向を見渡しますと、三菱重工小牧南工場が望めます。ＭＲＪの試作機の組み立ては、こちらで行っていますが、実際に航空会社に納める、量産機の生産は現在、工事が始まっている、この場所に建つ新工場で行われます。以前の名古屋空港、第2駐車場の跡地が中心なのですが、こんなに広かったのか！と言うのが正直な感想です。ヒコーキの工場は外観は格納庫で床はコンクリートでしょうから、建物を建て始めたら早いと思います。新工場と現工場の間には公道がありますが、いずれＭＲＪの完成機が深夜、この道路を渡ることになるのでしょうか？
帰り際（お昼前）にターミナルビルの展望デッキからＭＲＪを撮りましたら、前方に小さなジェット機が停まっています。三菱重工が開発した小型ビジネスジェットＭＵ-300で、後に販売権・製造権を米ビーチクラフト社に譲渡し、ビーチジェット400となりました。さらにビーチクラフト社と英国のビジネスジェット機メーカー、ホーカー社が、ともに米大手軍需産業レイセオン社の傘下に入りました。航空情報2014年4月増刊「世界航空機年鑑2013〜2014」によりますと、この機体はホーカー400と分類されています。
ＭＲＪの前に駐機しているのは三菱重工・小牧南工場内に本社がある、ダイヤモンド エア サービスの機体で、エンジンカバーにＭＵ-300の文字がありました。新旧三菱ジェットの共演シーンですね。
最後に三菱航空機から提供されたＭＲＪの最新写真をご覧いただきましょう。手前に初号機、奥に2号機が並んでいますが、2号機も完成しています。三菱航空機は「MRJ Newsletter」の第1号を今日（5月26日）自社のＭＲＪホームページ内で発刊し、この写真や、ＡＮＡカラーにＭＲＪのロゴがついた5号機の胴体の写真が掲載されています。同じＭＲＪ初号機でも、私が撮った写真とは、機体表面のツヤと輝きが違いますね。私が工場内で見たときも、こんな感じでピカピカでした。