【谷繁選手兼任監督のコメント】
(先発の大野について)
初回から非常に気迫のこもったピッチングをしてくれていた。
8回・9回の先頭バッターにフォアボールを出して、
まぁ、課題は残るんだが、
その後、抑えてくれてよかった。
(改めて大野の今年の良さを聞かれ)
自分で考えて、去年とは普段の練習から私生活から、
去年と違うことを考えているというところを評価している。
(左ピッチャーに対して先発でナニータを起用したことについて)
タイミングを見て、ああいった形でナニータを使うことを考えていた。
(なかなか次の1点が取れなかったことに関して)
常に課題として残っている。
毎日、一人一人のバッターが打席に向かうときに
しっかりと頭を整理して打席に向かって行きたい。
(連敗が止まり、明日の先発が吉見だが)
うちはその日その日の試合をしっかり勝っていく。今は目の前の一試合です。
【戦評】
まさにエースの風格!大野 今シーズン2度目の完封勝利
連敗ストッパー役を任された先発・大野。試合後に
「絶対に負けられない試合」と語ったように試合開始から気迫のこもった
投球を見せた。5回にノーアウトからランナーを背負ったものの
2塁に進塁させることなく後続を打ち取り無失点。
初めてピンチは8回、ファオボールとデッドボールで1アウト2塁1塁、
それでも大野は落ち着いていた。代打・狩野を
セカンドゴロのダブルプレー。そして9回、再び2アウト2塁1塁のピンチ。
マートンの放った打球がセンターを襲う。
打たれた大野が「抜けた!と思った」というあたりだったが
大島が俊足を飛ばしがっちりキャッチ!
大野がこの日初めてマウンドで笑った。
4月21日のヤクルト戦と同じ1対0、今シーズン2度目の完封勝利。
まさに左も右も関係なくエースと呼べるピッチングと気迫だった。
間もなく生まれてくる第1子に最高の報告ができるに違いない。
打線は阪神先発・能見から4回、ナニータがチーム唯一の
得点となるタイムリーヒット。左ピッチャーながらスタメンに
起用した谷繁監督の期待に見事答えた。
これでチームは連敗ストップ。大野の気迫を引き継ぎ
上昇気流に乗っていきたい。