知床で観光シーズン前でも開いている数少ない施設が「知床自然センター」です。玄関前にはご覧のような看板が・・・「知床は全域がヒグマの生息地です。」と冒頭に書かれています。
知床自然センターの大型映像展示「ダイナビジョン」に映し出されたヒグマの映像です。300席あるのですが、私が見た上映時間帯はなんと!私1人の貸切状態でした。「四季・知床」のタイトルがついていましたが、ナレーションを一声聞いて感激!城達也さんの若々しい美声が聞こえてきました。映像のクオリティは10年前の愛知万博の巨大スクリーンはもちろん、4K・8Kのテレビにも負けているかもしれませんが、30年ほど前に制作された映像は十分迫力があり、なにより知床の自然は30年前と変わっていません。ただし、映像で植樹のシーンが流れたのですが、エゾシカの食害に遭ってしまったそうです。今、使用されている映像と音声が、いつまでも流れることを希望します。
さて、知床自然センターには、かなりの来場者がいたのですが、ダイナビジョンの入場者が私1人だった理由が分かりました。冬季閉鎖中の知床峠を歩くイベントの集合場所に知床自然センターがなっていて、バス6台に分乗して出発するための受付が用意されていました。みなさん、ビジョンを既に見たことがあるのでしょうね。私がセンターの駐車場を出るころには、たくさんの車が集まっていました。
知床自然センターを昼前に出発して、ウトロ、斜里、網走を経由して、女満別(めまんべつ)空港に向かいました。センターを出てすぐに、きれいな白樺林があり、車を停めて2〜3枚撮りましたが、一部に雪が残っています。さて、今回の知床ドライブでエゾシカに2度遭遇しました。最初は知床自然センターの近くで、メス1頭と小鹿2頭が道端にたたずんでおり、最徐行で横を通過しました。もう一回はウトロの中心部から、オシンコシンの滝方面に国道を走行中、フェンスの山側をオス2頭がかなりのスピードで駆け抜けて行くシーンを目撃しました。どちらも立派な角を生やしていました。エゾシカが増えすぎて、知床の自然と生態系が破壊され深刻な問題になっていますが、鹿肉を食用として活用する取り組みが進んでいます。
知床を出発し、途中、昼食や休憩をとりながら午後3時ごろに女満別空港に着きました。前日は南風で気温が高かったのですが、この日(4月19日)は北風で、とても寒く知床では車の外気温度計が1度を示し、セーターとダウンのコートを着て撮影しました。セントレアからのANAボーイング737-500が前日とは逆の、RWY36に着陸します。
前日、私が乗ってきたのと同じ便が女満別空港に着陸し撮影ポイントに近づいてきました。女満別空港でANAのジェット便はこの1便だけです。
ANAのB737-500が着陸後、減速を続けています。手前に雪がありますが、空港内の雪とヒコーキが絡むのは、ほんの一瞬です。女満別空港には3日間通いましたが、この便の着陸シーンはこの日(19日)しか撮れません。
ANAのB737-500が着陸からおよそ40分後、RWY36から離陸して行きました。2,500mの滑走路をフルには使わず、途中から進入しましたので、離陸ポイントが北側に延びています。