昨日、4月5日の午前11時前、徳島空港で着陸寸前の羽田発JALボーイング76-3007が、滑走路上に車両を発見し、一旦滑走路に接地した後、すぐに離陸し衝突を回避しました。徳島空港に備えられたTV各局のカメラの映像がニュースで流れましたが、日本テレビ系のカメラが、滑走路前方を走る車両の上を飛び越える、JALのボーイング767-300の旧塗装機を捉えていました。まさに間一髪だったように見え、よくぞ回避できたと思います。けが人は出ませんでしたが国土交通省は、事故につながりかねない「重大インシデント」と認定し、航空事故調査官を派遣しています。
私は徳島空港へ行ったことがありませんので、今回は同じカラーのJALボーイング767-300をご覧いただきます。写真は羽田空港のA滑走路RWY34Lに着陸した同型機です。
こちらは羽田空港のC滑走路RWY16Lを離陸したJALのボーイング767-300、旧塗装機です。徳島空港は旧海軍の飛行場から始まって、現在も海上自衛隊が管理しています。当然、管制部門は海上自衛隊が担っています。今回の重大インシデントでは当時1人でタワーにいた担当管制官が、灯火の交換作業のため滑走路上にいる車両の存在を忘れ、車両に退避の指示を出さずにJAL機に着陸許可を出したミスが明らかになっています。実に初歩的な単純ミスですが、なぜ通常の運用時間内に管制官が1人しかいなかったのでしょうか?日曜日で自衛隊の訓練は休みでしょうが、JALの到着機とANAの出発機がこの時間帯にあるのですから、けっして暇な時間帯ではないと思うのですが・・・。