昨日2月17日、開港10周年を迎えたセントレアですが、そのシンボルとも言えるヒコーキがボーイング747を改造した「LCFドリームリフター」です。ボーイング787「ドリームライナー」の主翼や胴体などの大型部品を運ぶ専用輸送機です。セントレアの周辺では三菱重工で主翼、川崎重工で胴体の一部、富士重工で中央翼(左右の主翼を繋ぐ部材)が造られ、船でセントレアに運ばれた後、この機体に載せられアメリカのボーイング社、組立工場に隣接する空港まで空輸されます。
LCFドリームリフターの機首部をアップで撮りました。胴体が膨らんだ部分に大型部品を収納するのですが、この部分は与圧されていません。カーボン製の翼や胴体は空気が薄くても関係ないですからね。人間の居場所は機首部の747オリジナルの部分に限定されます。
LCFドリームリフターが、後部胴体左側にある巨大なヒンジを基点に、胴体尾部を尾翼ごと移動して貨物室を開口しています。移動する胴体の下部を専用の車で支えながら、ゆっくり動かしています。胴体が折れ曲がった状態で、何とも不思議な光景だと思います。このヒコーキは日本でセントレアでしか撮れません。上の2枚の写真は報道関係者向けの撮影タイムにシップサイド(機体のすぐそば)で撮りました。下の1枚は制限区域での撮影会の際、バスの車内から撮ったもので、いずれも2012年の撮影です。