夕焼けちゃんねる　その８５８　『高橋先生のスポーツ話』

高橋先生のスポーツ社会学。

プロ野球の審判を育成する「審判学校」が新設されました。
今回は17～64才の男女164人の応募がありました。

これまでの審判は各リーグの所属でどのようになるのか、その方法が明らかになっていなかったこともあり、野球選手を引退した人がなる、というような　いわゆる関係者で成り立っている状態でした。
現在審判員は2軍を含めて58人、そのうち21人が45歳以上と、高齢化が進んでいます。
きわどい判定には抗議やヤジがとび、精神的にも厳しい仕事です。
しかし、1軍でジャッジするまでの道のりは長く、1人前になるまでに10年かかるといわれていて、なり手が足りない。。。
そこで審判学校を設立し、次代を担う人材発掘に乗り出すことになったのです。

またアマチュアの世界はもっと厳しく、審判を確保するのが難しい状態です。
多くは学校の先生が審判の資格を持っているのですが、試合のたびに仕事を休むということが許されない。
世間の審判に対する理解が高くないのです。

スポーツの試合は審判がいなくては成り立ちません。
でも、私たちの学生時代を思い返しても、スポーツの苦手な子が審判係りをやらされたり、
選手からのリスペクトがありません。
この状況が問題ですね。

表舞台にたつ選手だけでなく、コーチやスタッフ、審判なくしてはスポーツは成り立たないということを
今一度考えてみましょう！