先日、宮城県 石巻市 十八成浜の仮設住宅に住む、作家の阿部邦子さんが、
東海ラジオを 訪れてくれましたので、8月9日、のりこのごくらぶで、放送しました。
阿部さんは、海岸から30メートルのところで、
旦那様と一緒に民宿を営んでいましたが、東日本大震災で被災されました。
ちょうど旦那様と2人で買い物に出かけていて、山の方向に逃げたので、命が救われました。
避難所のリーダーとして周りから頼りにされる存在で、震災から半年後から、
地元の 『 石巻かほく新聞 』 で 『 がれきに咲いた花 十八成浜避難所日記 』という
1年間の連載をもち、そのメッセージが多くの読者の共感を呼びました。
邦子さんの生の言葉は、重いです。
インタビューの中から、抜粋しますと。。。
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邦子さんも、実際に被災する前は、これまでの災害なども、対岸の火事だった。
しかし、自分が被災してみて、これまでにまったく学習していなかったことに気づいた。
『 風化させない 』 とjは、被災地のことを忘れないで という意味ではなく、
まだ被災していない地域の人たちが、どれだけ 学ぶことができるか という意味だと。
津波は、波ではなく、コンクリートの塊。
『なんなの?』 と 迷った瞬間に死ぬ。
そんな すべてを失った 石巻市十八成浜を 復興前よりも
すばらしい花にあふれた桃源郷にしようという動きがあるそう。
救助に来た自衛隊や警察官たちを癒してあげたいと思った。
ボランティアと被災者は、お互い何かを得あっていると。ある警察官の方が、
『 阿部邦子は がれきに咲いた希望の花 』 といってくれた。
(自衛隊や警察官は、任務を終えて帰るとき、邦子さんに最敬礼をして帰ったそう)
被災者は、朝昼晩、気持ちが変わる。被災者の顔や住宅を無断で写すのは・・・気遣いを。
大事なことは、やはり、『 知ろう 』 とする気持ちだと。
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よく、非常の時には 『 3日分の水 と 食料を 』 といわれていましたが、
阿部さん自身も、被災されるまでは 『 なんとかなる 』 と思っていたけれど、
実際 3月11日、山道で 暗くて寒くて、食べるものも水もなく、
本当に つらくて惨めだったと。
3日 自力で生きれば、あとば自衛隊がきてくれる。
しかし、3日は自己責任で生き抜いてくださいと。
今、この3日分の食料と 水と アルミブランケットの入ったセット
『 アーク3 』 というものが 売られています。
通常ですと3000円ちょっと、ネットでも2500円でかえますので、
非常用の袋や、車や会社など色んなところにおいていただくといいと思います。
企業や学校、団体など、120個以上の購入ですと、送料込みで
1800円で買うことができます。
これは、十八成浜にずっとボランティアを続けて寄り添ってきた、
愛知ボランティアセンターで買うことができます。
ささやかながらの 収益は、十八成浜の桃源郷プロジェクト、
(石巻の十八成浜を 桜とアーモンドの木を植えて花いっぱいの
桃源郷にしようというプロジェクト)に寄付されます。
お問い合わせは、愛知ボランティアセンター 090-6590-3117
HPもあります。
HPでは、阿部邦子さんの手記を読むこともできます。